07/11 チラ裏
退院して暫く経ちました。大体2ヶ月ちょいくらいかな。
退院後は立つ時間が増えたからか、足がむくみました。
血液検査の結果でアルブミンが足りていないので恐らくそれが原因です。
たくさん食べて現在は改善してきましたが、微熱が続きます。
まぁ、時間を掛けて治すなり、検査を受けて熱の原因を特定しないといけないようです。
入院中に免疫グロブリンと輸血も受けたので、その後の経過も注意が必要そうです。
…なんのために入院したんだかなぁ…とも思います。
それはそうと、入院中にあった事を思い出して書いていきたいと思います。
日記をつけておけば良かったんですが忘れていました。
しかし、起き上がることも出来ない時期があったので、その頃は書けなかったでしょう。
書いていたらすごく長くなりました。
1万4千文字を超えてます。
少々前のことなのでよく思い出せず、整合性が取れてないところがあります。
上手く文字で表現できない部分もあります。
多分間違っている箇所もあると思います。
読みやすいように箇条書きを入れました。
書くのに随分時間がかかりました。
下書きのままでもいいんですが、こういう事もあったという記録ということで…。
・アレルギーについて
以下の抗生剤のうち3つにアレルギー有り、残りの1つも閾値ギリギリとのこと
・バンコマイシン
・メロペネム
・テイコプラニン
・キュビシン
また、CT造影剤にもアレルギーが出て、全身に真っ赤な斑点(蕁麻疹)が出た。
ただ、造影剤に関しては全身に斑点が出たと言う事であって、
アレルギー検査の結果ではないです。
・術後について
以前に書いた通り、手術自体はきちんと出来たはずです。
ただし、術後に体調が転がり落ちるように悪くなりました。
術後に重度の感染症に罹ったようでCRPが一気に10以上になりました。
CRPというのは炎症を起こしているかの指標です。
20を超えると危ないようなことを先生から聞きました。
熱も39.6度とかが常時あり、最高で41.1度を記録しました。
・抗生剤について
まずCRPを下げるために抗生剤の点滴を受けました。
バンコマイシンやらメロペネムです。
アレルギー反応が出て、皮膚がどす黒くなったり割れたりしました。
割れると言うのはおかしいかな…薄皮が剥がれたりしました。
見た目が田んぼから水を抜いた時の干上がった感じなので、割れてるという表現もありでしょうか。
手のひらの指紋がある部分の薄皮も剥がれたりしたので相当ビビりました。
一瞬気が遠くなり…。
メロペネムは受けたあと強烈な吐き気が起こります。
ただ、吐いてしまえばスッキリするので、その点では楽でした。
文字に起こしてみて思うんですが、…なかなかに壮絶ですね。
・一人部屋について
吐くのがうるさいからか、先生の取り計らいか分かりませんが、この頃に四人部屋から一人部屋に移されました。
冷蔵庫もトイレも洗面所も完備ですが、人の気配がなく少し寂しい感じです。
結局、退院まで毎日寝起きしていて思いましたが、視界の端で影が動いたような…((((;゚Д゚))))
まぁ、気の所為でしょう!
冷蔵庫は小さくあまり入りませんが、飲み物や差し入れを冷やせて便利でした。
あと、有線LANもありましたがLANを使えるほど元気ではありませんでした。
後から思いましたが、FireTVStickとイーサネットアダプタを持っていけば良かったです。
そうすれば映画が見れていました。
窓は少し開くんですが、外に鳥が来てフンをします。
めちゃくちゃ外の空気を吸いたかったですが、変な菌が部屋に入ると困るので一度も開けませんでした。
・解熱剤について
熱はロキソニン(ロキソプロフェン)で下げました。
ただ、6時間に1錠のルールがあり、それに強い薬なので中々処方しづらいみたいです。
熱が特にキツイ時期があり、出し渋る看護師に怒鳴ったこともあります。(一度だけ)
カロナールを2錠出してもらった事もありますが、効きが思わしくなかった気がします。
高熱すぎると1時間で効果がキレてしまいました。僕の場合ですが。
アセリオという痛み止めの点滴も試しますが、血圧が20下がり立てなくなります。
もともと血圧が低いので、怖くてアセリオはやめてもらいました。
カロナールの方が腎臓・肝臓に負担がかかるそうです。
・抗生剤を受けて
点滴を受けて、徐々にCRPが下がります。
10日くらい掛かった気がするなぁ。その間はなかなか起き上がれませんでした。
退院予定日になっても全く退院出来る気がしません。
当初は2週間の入院予定でした。
感染症のせいで腸が腫れ上がって胃のスペースも狭くなり、食事が摂れませんでした。
飲み物も200ml程度しか入りませんでした。
食事が入らないので栄養剤を打つことに。500mlを5時間掛けて打ちます。
このせいだと思うのですが、体がむくんで体重が61kg→65kgに。
足が豚足みたいになりました。きついですね。
確かこの頃、初めて尿瓶を使いました。
かなり抵抗がありましたが、一回使ってしまえばベッドから降りなくて良いので楽です。
キツイ生活の中、「先生メロペネム大好きだな…メロペネム信者か!?」とか、
「キッツい抗生剤ずっと使いやがって…!ハードパンチャー○○(先生)め!」とかあだ名を考えたりしていました…。
・免疫グロブリンについて
結局CRPが5くらいに下がってきた時に免疫グロブリンを打ちました。
ミドリ十字の薬害うんたらを知っていたので最初はゴネました。
自力で治るんじゃないかなーと思ったんですが甘かったです。
CRPが少し上がりキツくなり「手遅れではないですよね!?」と先生に聞いたりしました。
2日様子を見てもらいましたが、良くなる気配が無かったので先生に打ってもらいました。
確か2回に分けて打ちました。誓約書(?)みたいな書類にサインもしました。
この件に関してはゴネずに最初から素直に受けていたら良かったかな…。
・免疫グロブリンを打った後
免疫グロブリンのおかげかCRPが3まで下がります。
確か打ってスグ効果が現れるのではなく、日にちをかけて徐々に下がった…と思います。
良くなってきた気配がありましたが、熱はありました。
看護師に何か用があり(何の用かはよく思い出せません)ナースコールを押しましたが、
なぜか看護師長が来て(良くなってきたので)一人部屋から四人部屋に移ってくれと言われました。
しかし、その時に熱が38.4度あり他の用事でナースコールを押したのに、熱もあるのに「なぜ今!?」と怒ってしまい数日持ち越しました。
部屋移動には人手が掛かるので、忙しくない合間を見計らってするしかないようです。
後日、看護師長に謝りました。
その時期はベッドから降りて、立つ事も何とか出来ました。
で、3まで下がったので抗生剤無しで大丈夫か様子を見るために、抗生剤を一旦中止に。
しかし、やめた途端にCRPが上がります。
せっかく3まで下がったCRPが再び10以上になります…。
結局、前述の部屋移動が持ち越しになった事は命拾いでした。
この後、CRPが上がったので地獄を見ることに…。
なので部屋移動の話は立ち消えました。
この免疫グロブリン~部屋移動のくだりが良く覚えていないのと、期間が少々あり文章の辻褄(時系列)が少々合ってないかもしれません。
免疫グロブリンは確か四人部屋に居た間に打ったはずです。
・テイコプラニンについて
CRPが上がり先生も焦ったようです。
抗生剤の種類を変えて、テイコプラニンを試す事になりました。
このテイコプラニンが大変キツイ抗生剤でした。
「抗生剤は何度も打ってるし、これも大丈夫だろう」と思っていましたが…。
打って5分くらいしたら、まず手が痺れます。
点滴の打ったところから炭酸が体の中に入ったような感じで、シュワシュワ痺れた感じがしました。
こんな感覚は初めてなのでビビって看護師さんを呼んで「痺れますが大丈夫ですか?」と聞きました。
アレルギー反応的なものかと思ったんですが、これが普通のようです。
それで痺れは我慢できるんですが、次は急激に熱(体温)が上がります。
平熱から38.6度くらいに一気に上がります。
これがキツくて、ものすごい悪寒で歯がガチガチしました。
ブルブル震えてまたナースコールです。
電気毛布をMAXにして、毛布と布団を掛けられて看護師さんに押さえつけられました。
悪寒が酷すぎて「ヤメてくれ!!」と叫びます。
「先生に抗生剤中止にしてくれと伝えて!!」と懇願しましたがダメでした。
何時間掛かってもいいから、何とか全部打ってくれだそうで…。
結局、打つ速度を半分にしてもらいました。1時間→2時間に。
(後で調べましたが、本来は30分で打つ抗生剤のようです。…し、死ぬう!!)
心臓もバクバクして、震えすぎて叫びながら吐きました。断末魔のような叫びです。
心拍数が相当上がっていたと思います。心臓が本当に心配でした。
ついでに過呼吸が起きたようで、呼吸がままなりません。
空気を吸うの良いですが、何故か続けて空気を吸ってしまい吐くのが難しかったです。
血中酸素濃度も下がり、酸素吸入します。
この時、本当に死ぬんじゃないかと思いました。
「病院であまり良く知らない看護師2人に看取られながら死ぬのかな…」
「それはイヤだな…死ぬならやっぱり実家のほうが良いな…」
「大したことじゃないけど、まだやりたい事が残ってる…」
「もう二度と家族に会えないのかな…」
ガクガクしながら色々な思考が頭をよぎりました。
ただ、意識はしっかりしていたので走馬灯は見ませんでした。
なんとか点滴を打ち切って、点滴が終わりました。
2時間かかりました。
打ち終えて暫くして意識が薄らぎます。なんだか上手く考える事が出来ない感じです。
それで、ここで意識が遠のくと本当に死ぬんじゃないかと思い家族にメール(LINE)します。
メールをやり取りしてなんとか意識を保つ感じで。
考えているとボーッとしてきて、ハッとするの繰り返しです。
2・3時間メールして大分落ち着いてきます。
誤字があったらきちんと打ち直すよう考えてたら落ち着いてきました。
打った後は抗生剤の効果が出て39度と少し程度の熱になりました。
熱が出るのは抗生剤が効いていると考えて居たため、それほど苦痛ではなかったです。
本当に悪寒がキツかったです。
ガクガクしすぎて腸が震えたのかベッドの上で粗相をしてしまいました。
この抗生剤に関しては、どのような事が起こるか事前にちゃんと伝えてほしかったです。
わかっていたら下を全部脱いでました。
先生を恨みます。ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
・テイコプラニン(2回目)
この抗生剤は僕にはキツすぎるので1回で効果が出て終われば良いなと思ったんですが…
12時間毎に1回打たないと血中の抗生剤の濃度が薄くなり効果が弱まるそうです。
昨晩は午後7時に打ったので、次の日午前7時からまた2時間掛けて打ちます。
朝食が午前8時ですが、確か食べれませんでした。食べれる訳がないです。
2回目は、こんな事もあろうかと対策を考えてあります。
悪寒がキツイならはじめから体温を上げておけばいいじゃないか!!
それに調べたら子供も打つことのある抗生剤です。
ということで、打つ前に電気毛布で体を温めておいて打ちました。
点滴中は2時間微動せずに呼吸を整えたら大丈夫でした。
かなり怖かったし、打った右手がメチャクチャ痛かったですが…。
結局、テイコプラニンは合計5回打ちます。
・テイコプラニンを打った後
ここからが大変でした。
テイコプラニンを打った事で体力をごっそり持っていかれた感じです。
ベッドから起き上がれません。
1回目のテイコプラニンで粗相をした後ふっきれます。
絶対に生きて病院を出たいので余計なプライドは全部捨てようと思いました。
下は何も履かず、ベッドの上にパッドを敷いてもらいます。
パッドは実費で一枚30~40円で書類にサインさせられました。
この後、何も履かない生活が1ヶ月程度続きます。
(一人部屋でしたが、部屋を出る時は当然タオルで隠しました)
退院する一週間前くらいまでです。
抗生剤でも何でも来いです。
どこに原因があるのか調べる為にCTスキャンやレントゲン・エコーも受けます。
内科の先生や感染症の先生の診察も受けます。
感染症の先生と相談して、また抗生剤を変えることになります。
キュビシン(ダプトマイシン)という抗生剤です。
・肝臓と腎臓について
これまで抗生剤や薬を色々使って肝臓と腎臓の数値が悪化していました。
γ-GTPが500とかだったと思います。
腎臓もかなり数値が悪かったはずです。
肝臓で薬を分解するため、薬を使うと必然的に肝臓に負担がかかります。
そこでテイコプラニンは肝臓と腎臓に負担の少ない薬のため使ったようなことを後日聞きました。(確か)
肝臓と腎臓の数値というのが非常に厄介です。
こういった流れです。デフレスパイラルです。
(うまくスパイラルな感じの順番に出来ていない気がします…。)
・感染症に罹りCRPが上がる
・腸が腫れる
・腸が胃を圧迫して食事が摂れない
・食べれなくなるとアルブミン値が下がる(栄養失調)
・アルブミン値が下がると体がむくむ
・体がむくむと食欲がなくなり食べれなくなる
・むくみため、利尿剤を使う
・利尿剤を使うと肝臓腎臓の数値が上がる
・数値が悪くなり利尿剤を使えない
・CRPを下げる為に抗生剤を使う
・解熱や痛み止めのためにロキソニンを使う(カロナールの方が臓器に負担あり)
・肝臓腎臓の数値が上がる
・臓器に負担がかかるため抗生剤以外の薬が使えない
結局、熱が上がってもロキソニンを我慢してみました。
先生には熱で体力を奪われるので飲んでも良いと言われましたが…。
どこかでこのデフレスパイラルを断ち切らないとなぁ…と毎日考えていました。
しかし、自分が酒飲みでなくて本当に良かったです。
やはり肝臓は大事にしないとですね。
あとタバコ。止めて8年くらい経ちます。
部屋から出れないですし、当然病院では禁止です。(隠れて外で吸ってる人は居たようです)
吸わないようになっていて本当に良かったです。
・タバコで思い出す事
タバコで思い出しましたが、入院中軽い肺炎に掛かっていました。
主治医の先生はあまり肺炎に関して触れなかったですが、CTだか胸部レントゲンだかに白い影が少々あったそうです。
一度治ったけど、再び影が見えるようになったとか説明を聞きました。
タバコを吸っていたら肺の機能がもうちょい落ちていたと思います。
止めていて良かったです。
血中酸素濃度が低い時期があり、80~86%とかになった事がありました。
1時間も立っていたら酸欠?になるのか貧血になるのか分からないですが、「ストレッチャーに横にならせて…!!」みたいな感じで倒れました。
そういった時は吐き気も凄くきついです。
・キュビシンについて
感染症専門の先生と主治医の先生が相談して決めた抗生剤です。
キュビシンは酷いアレルギーは出ないと言われましたが、打つと体がダルくなりました。
元々ベッドから起き上がれないので気のせいかもしれませんが、なかなか体が重たくなりました。
あと最初の抗生剤から皮膚が薄皮がずっとボロボロでどす黒いのが続きます。
キュビシンは結構長く続けましたが、その間アレルギーは改善しませんでした。
・吐き気
キュビシンを打ってる期間だったと思うんですが、強烈な吐き気に襲われました。
メロペネムでしたら一回吐いたら楽になります。
ですが、キュビシンは楽になりませんでした。ずっと吐き気が続きます。
とても食事なんて出来ず、キツくてイライラして「何とかしてくれ!」という感じでした。
そこで吐き気止めの注射を打ってもらうと2時間くらいしたら楽になりました。
この吐き気は頻繁ではなく発生したのは入院中2・3回でした。
キュビシンが原因だったのかがイマイチ良くわからないです。
・レントゲンやCTスキャン、エコーについて
ベッドから中々起き上がれないので、レントゲンはベッドに寝たまましてもらいました。
移動できるX線の機械が部屋に運ばれてきて、それで撮影しました。
CTスキャンはベッドのまま核医学センターまで移動して撮影しました。
造影剤(?)の注射をするので、書類にサインしました。
打ったら体が暖かくなるやつです。以前やったこがあるのでそれほど心配は要りませんでした。
造影剤専用の注射針があったかな…たしか点滴の針に太いのと細いのの2種類あったはずです。
どちらの針で打ったかよく覚えていません。
エコーもベッドのままエコー室に。
お腹にゼリーを塗って検査しました。超音波エコーというのかな?
・シャワーについて
シャワーも寝たままやりました。
ストレッチャーにうつ伏せになってシャワーです。
仕方がないとはいえ、寝たままシャワーすることになるとは…。
最初はストレッチャーのマットが少し汚れて見えて抵抗があったけど、2回目からは気にしないことにしました。
「ひげが伸びているので剃りませんか」とか言われましたが、寝たままでは剃れませんでした。
僕はT字のカミソリを使います。どうやって剃れっていうんだろう…。
背中は自分では洗えないですが、お腹側は体を少し浮かしてなんとか自分でも洗えました。
本当になかなかキッツい時間でした。
服を脱ぐのも着るのも大変なので、シャワーの点では下を履かないで正解だったかもしれません。
・写真について
入院中写真を手術を受けた部分の撮ることがありました。
丸出しで撮ります。
普段なんとも思わないのですが、一度新任の先生が写真を撮る時に何故か吹き出します。
その時にカチンと来て「はぁ!?」みたいな感じでその先生を睨みつけました。
後々考えると何かおかしい。僕が何か誤解してるのかなと思いました。
で、翌日新人の看護師さんになんで先生が笑ったのか知っているか聞いたのですが、
その新人さんが僕の後ろで何かヘマをしたのがおかしかったそうです。
写真撮影の時に僕の後ろで黒い暗幕を持って立っていたそうです。
まぁ…後ろで見えないですからね。中々気が付かなかったです。
ということで、その先生に謝罪しておきました。
・年度替わりについて
2月15日に入院して10週入院しました。
その間に年度替わり(4月1日)を挟みます。
この時、主治医が別の病院に移るため、僕の主治医が変わりました。
また、既に居た病棟医もごっそり変わり、看護師も4人ほど変わったそうです。
看護師長も変わりました。
(「かわる」の漢字は「替わる」かな…?「置き換わる」だから「換わる」?)
色々ドタバタしました。
んー…ちゃんと治るまで責任を持って面倒見てほしかったなぁ…とか思いました。
以前より決まっていた事でしょうし仕方が無いんでしょうが…。
このように年度替わりを挟んだ為、上の「写真について」の項目のようなことが起こりました。
・輸血について
血中ヘモグロビン濃度が下がり、輸血が必要なレベルになり2回ほど輸血しました。
打つ前に誓約書みたいな書類にサインしたっけ…。確かしたと思います。
その際「ここ20年くらい事故は一度も起きていません」とか聞かされた記憶があります。
そして打ち始めるのですが点滴の管が真っ赤になり正直気持ちが悪かったです。
真っ赤なのですが、輸血のパックは意外と冷たかったです。
少し考えれば悪くならないように冷たくして保管するのが当然ですが、パックの血液が固まらないのが不思議でした。
打って15分間はショックが起こらないように看護師さんが見守ってくれました。
経過観察ですね。
かなり時間をかけて打ったと思います。
1時間に25mlだったかなぁ…ちょっと思い出せません。
ですが、2回目の輸血はたしか180ml打ったと思います。
輸血や抗生剤に関して少々思うところがあるのですが…
入院中は1週間に3回ほど血液検査を受けました。月水金曜です。
(土日は緊急時以外は検査しませんでした。多分検査する人が休みだったのでしょう。)
CRPがどうなっているか、腎臓肝臓がどうか…色々調べるためです。
先生たちは触れませんでしたが、血を抜けば当然貧血に一歩ずつ近づくと思います。
血液検査は必要ですが、「貧血になったら輸血すればいい、だから血液検査は続ける」という考え方は少し抵抗がありました。
抗生剤も効かなかったら次を試す、バンバン打つ、副作用が出ようがそれはそれで別に対応するので構わない…といった考え方は嫌だよなぁ。
「人の体をおもちゃにするな!」と思ったことが、やっぱりありました。
・検査について
自分でスマホで調べていたのですが、ノロとロタとO157という食中毒に症状が似ているなと思ったので先生に検査してもらいました。
ただ、食中毒なら看護師に感染っているはずなので確率は低いと言われました。
結局、全部違いました。
インフルエンザの検査も受けましたが、これも違いました。
熱の原因がわからずじまいです。
・アルブミンの点滴について
アルブミン値が下がり栄養失調みたいな状態になりました。
そこでアルブミンの点滴を受けます。
ずいぶん貴重な点滴みたいで、誓約書にサインさせられました。
調べてみるとアルブミン値は半減期が21日で血液検査にスグには反映されないようです。
貴重な点滴を打ったわけですが、良くなったのかあまり実感は得られませんでした。
ここで抗生剤って幾らするのかなとか気になって調べましたが、キュビシンは1本1万円程度するようです。
お値段も副作用もキッツいですね…。
アルブミンの点滴の値段は怖くて調べられませんでした。
・点滴について
入院中は脱水状態ぎみになったりしました。
腕の血管もかなり細くなっていたようです。
なので点滴の針がなかなか刺さらず2日間で合計14回打ち直した事があります。
両腕が出血を止めるパッチだらけになりました。
手の甲は針が動くと抜けるので避けてもらいましたが、右の二の腕に1回打ちました。
刺さりませんでしたが…。
せっかく打っても1日で針から液が漏れて手が痛い事になったりします。
左肘に抗生剤が漏れた時はかなり痛かったです。キュビシンだったと思います。
2週間くらい腫れが続きました。
その腫れた部分には点滴針を打たないでくれと看護師さんに訴えました。
脱水症状って本当に体に悪いことしか無いです。当然ですが。
・飲み物について
脱水症状になるので飲み物はたくさん飲んだ方が良いということになります。
でも、カフェインが入っていると水分が出ていくんじゃないかなーと。
それでカルピスやらポカリ・アクエリアスを飲みますが、とにかく甘い!
水分補給はできますが、かわりに糖尿になったら笑えません。
携帯でカフェインが入っていない、なおかつ甘くないのを探します。
結局、麦茶しかありませんでした。手軽に入手できる飲み物は。
黒豆茶もカフェインが入っていないようですが。
デカフェのコーヒーやカフェオレもあるようですが、まだあまり見かけないですよね。
・栄養剤について
あまり食べたり飲んだりしてくれないので、先生が栄養剤を点滴で打ちます。
5時間かけて打ちます。
確か3種類ありました。
・パレプラス
・ビーフリード
この2種類は500mlです。
ビタミンが壊れないように遮光袋の中に入れて点滴台から吊るします。
・イントラリポス
これは真っ白で少ないです。脂質を含むそうです。
量が少ないけどゆっくり打ちます。これも5時間です(確か)。
真っ白な液体が管を通って針から血管に入る…何か怖かったです。
まぁ、怖くて気持ち悪かったですが何ともありませんでした。
左手に栄養剤、右手に輸血を打ったりもしました。
・内服の抗生剤
クラビットを使いました。今はレボフロキサシンという錠剤です。
もう一種類、カプセルの抗生剤を使ったはずですが名前を忘れました。
結構強めの抗生剤ですが、外的要因による感染症の薬みたいです。
多分先生からそう聞いたと思うのですが。
なんか効いている感じがしましたが、すぐ中止になりました。
外的要因(術後感染症)ではなく、体の中に問題があると先生が考えたようです。
・食事について
食事は病院食でした。
入院したばかりの時は問題なく完食します。
味気ないけど全部食べれました。
ですが、腸が炎症すると固形物が入りませんでした。
栄養補助食品(カロリーメイトゼリー等)を出してもらいましたが、毎食たべるのはキツイです。
毎食、栄養補助食品がついてきました。
ほとんどがかなり甘いですし、同じものが続くと飽きてしまいます。
メディミルと言う栄養補助食品とか色々メーカーから色々な種類が出ています。
トウフィールはメチャクチャまずかったなぁ…。食べれませんでした。
凄い不味い豆腐みたいなのです。
エンシュアリキッドという薬みたいな缶に入ったのもあります。
これは後味に金属みたいな味がして、コレはダメだと思いました。
結局、コーヒーが好きなのでカロリーメイトのカフェオレ味が一番合いました。
ただ、これは病院食にも無く、病院内のコンビニでも売っていないので、家族に差し入れて貰いました。
余り食べれないと、先生が胃ろうにして管から栄養剤を流し込むと言うので必死でした。
胃ろうにして流し込まれても吐くんじゃないかなと思っていました。
その後、腸が少しずつ改善してきて、ずっと下痢だったんですが少しずつ良くなって来ました。
それと同時に胃にスペースが出来たのか食事も通るようになってきます。
ただ、病院食だけはどうしてもダメでした。
病院食の器を見るだけでもイヤですし、病院食の半熟卵すら食べれません。
胃が受け付けない感じで、匂いを嗅ぐだけで胃がせり上がります。
入院中は食事に関してだけ、嗅覚も味覚も異常に鋭くなっていました。なんでだろう…。
ごはんにフリカケを「これでもか!」というくらい振り掛けて何とか食べれるレベルです。
なので、何度もコンビニ弁当のお世話になりました。
食べないとアルブミン値も下がります。血液検査の結果に一喜一憂しました。
・コンビニについて
病棟の建物内にファミリーマートがあるのですが長いこと改装中でした。
改装期間が3~4週間とかそんな感じだったので、再び開く頃には退院してるだろうなどと考えていましたが、結局退院できずコンビニ弁当のお世話になることに…。
大盛り焼きそば、スパゲティ、グラタン、惣菜パン…携帯でどんな商品があるのか予め調べて書き出して、だいたいの金額も出して、看護助手さんにお願いしました。
カップラーメンのお世話にもなりました。
普段あまり食べないですが…。
ただ、コンビニ弁当やカップラーメンだけでは食事が足りないですよね。
栄養補助食品、病院食の一部も何とか食べて頑張りました。
もともと食べることに関してはあまり好き嫌いが無いと思っていたのに、本当にわがままになりました。
・買い物や洗濯について
ベッドから起き上がれず自分では買い物にいけません。
起き上がれたとしても、部屋から出してもらえないので買い物・洗濯はできません。
基本的人権って病人にはないのかとか思いましたが、看護助手さんにお願いします。
ただし、優先順位はかなり低いようで手が空いた時だけです。
また人手がない土曜日は何もお願いできません。
お湯が欲しいだとか、食べ物を温めて欲しいだとか…
お願いしてばかりで本当に嫌気がさしてきた時期がありました。
洗濯は自分でする気で入院したため、本当に想定外でした。
寝ている間に洗濯が終わり、助手さんが普段と違う位置(戸棚の中)に洗濯物を置きます。
目を覚まして、洗濯物が終わってないのかと思い「洗濯物が返ってきません」と別の助手さんに言うと「戸棚の中にあるじゃないか!」とか怒られたりしました。
あとは、「仕事の時間が終わるので洗濯はできません!」とか色々「出来ません!」言われました。
病気ってイヤですね。この世に法律がなければぶん殴っ…
・ユンケル
携帯で色々調べているとユンケルにたどり着きます。
(この時、完全食について調べていました。卵とか玄米とか餃子が完全食のようです。)
これは風邪を引いた時の栄養補給に良いようで、看護助手にコンビニに無いか探してもらいます。
お金を渡しましたが、「看護師に飲んでもよいか聞く必要があります。」と言われました。
そしたら、看護師が「先生に許可を貰わないといけない」とか言ってお金だけ戻ってきます。
この時、本当にガッカリしました。
自由や権利がないような感じです。病院って何様なんでしょうかという感じです。
病院様なのでしょうか。まるで監獄のようです。
先生の許可ですが、食事に関する制限は何もないので大丈夫でした。
そしてユンケルですが、結局コンビニには200円の安いやつしかありませんでした。
なので、家族に探してもらって「ユンケル黄帝液プレミアム」を差し入れて貰います。
これは一本1000円のまあまあ高いやつです。
あまり期待せず飲んだのですが、飲むたびに肝臓の数値が良くなっていきます。
もっと早くに飲んでおけば良かったです。
後で知りましたが、家族も買う時に薬剤師に説明を受けたようです。
んー…市販されていますが強力なので医師の許可も必要なんでしょうかね…。
もやもやします。
・コールドスプレー
毎日ずっと熱が続きます。なので汗もかきますしベッドと体の間が暑いです。
そこでコールドスプレーが大活躍します。
シュッ!と吹けば暫くは涼しくなり落ち着きます。
入院中このスプレーには助けられました。
団扇で扇ぐのも良いですが手が疲れます。
寝返りを打つのも中々大変でした。(体を動かさないとスプレー出来ない)
あと、熱が続き汗をかくので塩分不足になり、塩を補うカプセルを出されたりしました。
熱中症になったわけでもないですが、塩分不足ってわりと信じられない感がしました。
やはり自分は病気だと身を持って知らされました。
・洗顔ペーパー
洗顔ペーパーも大活躍しました。
これがあれば水を使わずとも顔をキレイに拭けます。
ベッドから起き上がれない時の必需品です。
ただ、看護師さんがおしぼりを持ってきてくれる時もありました。
毎日というわけではなかったので、ペーパーもある方が安心です。
・歯磨きについて
ベッドから起き上がれない期間が長く、歯磨きも疎かになりました。
一度横になると中々体を起こせず、洗面所まで行けません。
それで、入院も終盤のときに気がつくのですが、ベッドの上でも歯が磨けるのでは…と。
看護師さんにお願いして、ベッドの上で歯磨きして、普段吐く時に使う器にペッ!します。
うがい薬(コンクール)でうがいしてこれもペッ!します。
出来ることは出来るんですが、優しい看護師さんにしかお願いしたくありません。
この辺にまだプライドが残ってたかなぁ…。
それほど何度もお願いはしませんでした。
後日、退院後に調べるのですが水のいらない歯磨きもあるようですね。
入院中はそこまで頭が回りませんでした。
・唖然とするような看護師について
入院してるとやはり対人で嫌な事があります。
・ベテランの看護師
手術前の話になりますが、手術を受けるに当たってヒゲと爪を切らないといけないと。
足の薬指の爪がえらく伸びていたのですが(数年切った記憶がない)、切ってくれませんでした。
爪切りも持ってきていないですし、切ってもらおうとお願いしました。
そしたら「伸びてないからいいんじゃない?」って言われました。
どこからどう見ても伸びてるんですが…。
多分ですが爪を切るのが医療行為に当たるので責任がイヤだったのかな。
しかし爪を切ってないのに、ヒゲは絶対剃らないとダメとか…!
僕が敬虔なイスラム教徒だったらどうなっていたんでしょうね…。
またある日…
体がむくみ気味になったり、脱水気味だったりするので尿量を記録していました。
それで、1日に500mlだとか余り出ない時がありました。
それを記録した紙を見た看護師Aがずーっと「尿量が少ないよね?」「ちゃんと申告した?」「間違ってない?」とか言います。
だいたい看護師が書き忘れたりすることがしばしばあるのに患者のせいにしてきます。
本当に出ないときもあるし、熱があるのにしつこい人は嫌でした。
・別のベテラン看護師
ある日、家族が差し入れに来ます。
この病院、エントランスのような箇所があり、只今コロナ禍ですが、ガラス越しに会うことは出来ました。
その日、なぜか部屋を出て半面会(?)みたいなことをしても良いということで、何とか歩いてそこまで行きました。
身振りで話したんですが、病院つらいよ、けど頑張る!みたいなことを話しました。
不覚にもちょっと涙がポロリしました。
それで自分の部屋に戻るんですが、戻る時にその看護師Bに
「家族が来てたんだってね。よかったね。」顔を覗き込んできます。
「え?何?あんた泣いてるの?」しつこく聞いてきました。
内心笑ってたんでしょうね。
めんどくさくなって、何も言わす部屋に戻りました。何か嫌な人です。
また別の日…
尿量を測定していましたが、テレビ台の上に記録する用紙を貼っています。
いっぱいになって用紙に書けなくなり、看護師Bに新しい紙を貼ってとお願いします。
観音開きの収納棚に貼っているんですが、事もあろうかど真ん中に貼り付けます。
もちろん棚の中には普段から使ってる物が入っています。これじゃあ開きません。
「どう?これでいい?」ってドヤ顔で聞いてくるんですが、唖然とします。
あんたバカなの?それとも僕をバカにしてるの?
どっちなのか見当が付きませんでしたが…意地悪なことされたのかなぁ…。
で、「それ、どうやって戸棚開けるの?」って聞いたら
不機嫌そうにビッと剥がして、「じゃぁこれでいいですね」バン!って感じで貼り直してくれました。
世の中ひどい人も居るもんですね。
・若いギャルメイクの看護師
この子は…本当に幼い感じがしました。
感情がそのまま顔と行動に出ます。
治療中にストレッチャーをゆさゆさしてきたり…。
ナースコールを押してもこの子は来ないでくれ…と内心祈っていました。
これだけ書くと酷い看護師だけに思えますが、これは一部で、良い看護師さんもどっちでもない看護師さんも当然居ます。
麦茶をお願いして「南アルプスの天然水」を間違って買ってきた看護師さんは、自腹で買い直してくれました。
僕は水も買い取るから…と言ったんですが、優しいベテラン看護師さんでした。
看護師さんも自分の心を守らないと仕事をやっていけませんし、本当に人それぞれです。
当然といっちゃ当然ですが。
・テレビについて
テレビは見ませんでした。
病院のテレビはやっぱりあれでした。テレビカード。1枚1000円です。
1枚で20時間見れたと思います。
1枚くらい買っても良かったかなぁ…。
でも、退院して家でTVを見るのですが、連日「紀州のド○ファンの元嫁に新事実!!」みたいな下らないものを見せられて、
「一度見たらわかったからネチネチしつこく報道しないで!」と思ったので見なくて正解だったかもしれません。
入院中は見るものはだいたいユーチューブを見て過ごしました。
アドブロック+を携帯に入れていないので広告がうざったかったです。
大食い、旅物、料理、車中泊…そんなのばかり見ていました。
大食いの動画は食事があまり入らないので、良くそんなに食べれるな…とか思いながら見てました。
アマゾンプライムに入って映画でも見ておけば良かったですが忘れていました。
コレに関しては本当に後悔しています。(´・ω・`)
・Wi-Fiについて
ワイファイは最初の1ヶ月だけどこだかの会社から借りました。
無制限でしたが、延滞料金が1日500円だったかな。
1ヶ月借りたら一旦返却しなければならず、再び借りるのも面倒ですし止めておきました。
そこで携帯だけ病院のWi-Fiを使うことにします。
PM9時でWi-Fiが切れて、AM6時にWi-Fiが付きます。
携帯のギガ数を超えてしまい、支払料金が少し増えてしまいました。
航空モードが活躍しましたが、切り替えが面倒だったなぁ…。
・入院中考えたことについて
退院したら何しようかとか、何をしたい、何を食べたい、だとか考えました。
手作りの餃子が食べたかったですが、それを伝えたら病院から生きて出れないのではないかと思って退院前日に家族に伝えました。
死亡フラグってやつです!
ほかには、人はなんで生きてるのか…何のために生きているのか…
僕は判断を誤ったのか…どうすれば良かったのか…何が正解なのか…
とか答えの無い事も延々と考えました。
当然ですが答えが出ないです。
こういった暇人が考えることについて考えました…。まぁ、本当はとても大切なことですが。
なんだかメチャクチャ長くなりました。
あまり考えずに書きましたが、これだけ長ければ出版できるのでは…!?
とか考えたりして…!
思い出すのも苦痛ですし、書く事が多く書き上げるまで随分時間が掛かりました。
まだ書き忘れたことも色々あると思いますが一旦これにて完成ということに!
( ´ー`)フゥー...
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